crossorigin="anonymous"> イバラキ to イバラキ ② - ケンユーのロードバイク日記

ロードバイク

イバラキ to イバラキ ②

マザーレイクとの別れ

ケンユーはいとちゃんと出発した。

スタート地点の大阪府茨木市は街中で

全然進まない。しかも昨日の大雨が

信じられない程の晴天ですでに暑い。

高槻のど真ん中を突っ切って進む。

すると見覚えのある路地に入っていく。

西国街道だった。ここは大阪へライドした

帰りによく通るルートだ。道路は広くないが

雰囲気がいい。山崎サントリー工場を抜けて

醍醐から山科へ抜けて滋賀県へは

小関越がルートになっていた。当然ながら

知ってる峠なので舐めた感じで登り出したら

サイコンはまるで知らないルートへと誘う。

小関越の旧道であった。これはいい道を

知れたと喜んでいたが、前日の大雨の

影響でもはや道が川状態。勾配がキツい上に

路面も悪く、ケンユーは早々に足つきした。

しかしこんなところで落車してられない。

小関越を越えるともうそこは滋賀県。

桜の時期は人まみれになる

琵琶湖疏水で独占して撮影。

しかしスタートしてから2時間以上かけて

地元に来たことで気持ちが完全に

海外旅行から帰ってきたおかんが放つ

「やっぱり家が一番落ち着くなぁ」状態。

浜大津から堅田向けて走るも気合いは

まるで入らない。琵琶湖大橋を渡り

BIWAKOモニュメントでも記念撮影。

きっとこんなことしてる場合ではない。

なんせまだ残りが550kmあるのだから。

ビワイチの時と同じように湖岸を北上する。

きっと知らない人が見てたら東京目指してる

ように見えないだろう。米原で琵琶湖に

お別れを告げる。もうこのライドで

琵琶湖に逢うことはないだろう。

ケンユーは頬を伝う一筋の雫を手で拭った。

涙ではなく鼻水であった。

〜つづく〜

 

-ロードバイク