crossorigin="anonymous"> イバラキ to イバラキ ③ - ケンユーのロードバイク日記

ロードバイク

イバラキ to イバラキ ③

中仙道

琵琶湖に別れを告げて二人は西へと走る。

関ヶ原を越えて岐阜県に突入。

改めてここから岐阜県に入るのが

最も負荷が小さい。

しかしケンユーは知っている。

岐阜県が地球よりも大きいことを。

以前、車で乗鞍へ向かった際に、

4時間走り続けても岐阜県が終わらなかった

ことをまるで昨日のことでないように

覚えているのである(ほな普通やん)。

関ヶ原から垂井町へ、そして大垣市から

瑞穂にいけどもまるで終わる気配はない。

各務原をつっきるとやがて城が見えてきた。

犬山城🏯であった。

これは立派である。岐阜城といい

岐阜にある城は落としにくいだろう。

んなこと考えながら走ってると

これまで続いた街並みが消えて行く。

人の気配の少ない道へ誘い込まれる。

しかしすこぶる雰囲気がいい。

「中仙道」である。

こちらは「細久手宿」

お次は「大湫宿」この後も次々と

雰囲気ある宿が現れる。本当は

ガッツリ撮影したいが時間に余裕がない。

手慣れた盗撮者のように無駄のない

所作で撮影して数秒でその場を去る。

にしても今回のブルベはいつもと違う。

普段なら我々が走ってると、我々より

1時間、2時間後にスタートした参加者に

抜かれまくるのである。それが今回は

我々が最後尾スタートということで

誰も抜いてくれない。かといって我々が

1時間早くスタートした参加者を抜く

なんて到底ありえない。どれだけ前を見ても

反射ベスト🦺を着こなしたローディーは

視界に入ってこない。まぁ前回の雨の

400kmブルベも少なかったので慣れてる。

淡々と進む。今のところ身体に異常はない。

しかしこのコース「前半と後半の200kmは

平坦!」と記載があったがそのあとの分に

「真ん中200kmについては言いません!」

とあった。この制作者も悪魔だろう。

トータルの獲得標高は6000m超えてたので

未来中年ケンユーの推理によると

「真ん中200kmは山である!」

ドヤ顔のケンユーをいとちゃんは

落ち着いて既読スルーして進む。

中津川宿が見えてきた。もう夜である。

ここ素晴らしく美しい。

ここでチェックポイントがあった。

待ってくれていたスタッフが伝えてくれた。

「ここで補給しないしばらく何もないです」

「やはりこの先は山なのでは?」

彼の推理を月はやさしく嘲笑っていた。

〜つづく〜

 

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