長野県→群馬県
居眠り運転で寒さで震えて走る二人は
チェックポイントの諏訪大社に到着した。
ここは温泉の名所であり、当初から
温泉に入ることも選択肢には入れていた。
しかし時間的余裕がない。とはいえ
睡魔で身体が動かないので、
ここはタイムロスをしても身体を
リセットすべし!その前にシンプルに寒い!
温泉に入る決断をした。
すぐそこに銭湯を見つけて突入する。
券売機を見て驚愕。入浴券にタオル、
シャンプー、リンス、ボディシャンプー、
歯ブラシセットまでついて500円である。
入浴券でいえば280円😳。
地元で入る銭湯の1/4やん
いざ入浴するとそれはもう言ってしまうのよ
「極楽、極楽〜♨️」
これはサイヤ人が披露した時に入る
カプセル状の回復装置並みの回復力がある。
久しぶりに体内に血が巡りこれは
身体も目が覚めた。永遠に温泉に
浸かっていたくなったが、そういや
時間に余裕はなかった。泣きながら湯船
から出て、また汗だくのサイジャを着る。
再び走り出した。しかし眠気と疲れは
一時的にどっかいってる。温泉効果だ。
しかし目の前には大きな山が広がる。
またもや山である。中盤の200kmは
まだ終わっていないのでそうなる。
にしても壮大な景色だ。
どこ向いても見渡す限り山である。
さすが長野県。
緑〜の中を走り抜けてく真っ赤なアンカー♪
チーン!そんなことしてると
トンネルとなりそこを抜けて先がこの景色。
荒船山である。もうこれラピュタやん!
絶対ロボット兵いるやん!てかここ
下仁田って書いてるからもう群馬やん!
テンションはあがる。しかしコースは
ここから下がる。降りの景色も素晴らしい。
撮るのを我慢しながら降りてたら
この標識見つけて止まってしまう。
ついに「東京」の文字が出てきた。
東京なんて文字、やしたかじんの歌でしか
見たことがなかった。感動である。
しかし長かった登り区間、当然ペースは
上がらず、時間的な貯金はまだない。
スタッフに聞くと、ケンユーより早く
6時にスタートした選手は二人を除いて
我々より後ろにいるらしい。
ケンユーが1時間も貯金ないこと考えると
彼らはもう高速で我々を抜き去らないと
時間切れになるということ。どうやら
このブルベ、過去に出たブルベのように
多くの参加者が認定できるのではなく
生き残れる者数人というサバイバルな
仕様だと今更知る。しかし400km走ってきて
間に合わなかったですテヘペロは
言いたくない。ケンユーは先を急ぐ。
にしてもこの長野県→群馬県の流れは
絶景だった。このコースで最も美しかった。
〜つづく〜