群馬→埼玉→栃木→茨城
群馬県の街中に出ると、そこはこれまでの
緑しかない世界とは異なり、普通の日本。
滋賀と変わらない景色になってしまう。
関東といえどどこもかしこも未来都市
ではなかった。ずはりなんの見映えもない。
信号と車が多く、リズム作りにくい。
昨夜あれだけ寒かってたのに今は暑い。
こうなってくると再びアイツが襲ってくる。
睡魔である。ここまで全く寝てないので
当然ではある。しかし今更寝てる暇はない。
唯一、走りやすかったのは利根川である。
淀川サイクリングロードを彷彿させる
規模の大きい川であった。
そこから平坦なるも単調な街中を走る。
渡瀬橋を見つけてテンションあがったが
森高千里は居なかった。
なんの変哲もない道を抜けて栃木県に突入。
少なくともこのコース内においては
埼玉、栃木になんの見所もなかった。
とにかくタイトルにあるイバラキまで
繋ぐためだけに引かれたルートのようだ。
このブルベ二度目の闇が迎えきたころ
ようやく茨城県に入った。
この時、20時前である。
ゴールの制限時間は23:00。余裕はない。
ここから暗闇を走ってる時に今回三度目の
睡魔に襲われて時速15kmに陥る。
何度も同じ道を走ってる感覚に陥り
夢の中のようで、走っても走っても
進んでないように感じてた頃、
いとちゃんが言ってきた。
「これこのペースなら間に合いませんよ」
おかげでハッと目が覚めて、もう一度
気合い入れ直す。ここまで大阪から
500km走ってきて間に合わへんとか
許さんで!と最後の峠を踏み倒す。
にしてもこの峠キツかった😂
おそらく上曽峠である。
ゴールの石岡市に突入である。
これいとちゃんが煽ってくれなかったら
無限ループから脱出できてなかった説有力。
残りは平坦、ゴールの石岡駅まで走る。
後方からは誰一人抜いてこないので
後ろにいた参加者は全滅の模様。
22:05に、二人揃って無事にゴールである。
待機してくれていたスタッフが
「よく間に合いましたね」と言ってくれる。
土曜日の朝7時にスタートして39時間5分、
暑さに悶え寒さに震え山を数えきれない
山を越えて走り抜けた
走行距離は619km、獲得標高6151m
イバラキ to イバラキ 認定である!🎉