crossorigin="anonymous"> ブルベ300km 伊勢志摩③ - ケンユーのロードバイク日記

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ブルベ300km 伊勢志摩③

伊勢神宮外宮

鳥羽に足を踏み入れた7人の侍(侍感は皆無)。

まずは鳥羽の記念写真を撮りたがる。

海側に格好のスポットを見つけたので

そこで記念撮影📸

走り出すとすぐに

「伊勢神宮外宮」の文字が見えてきた。

せっかく日本の源流に触れるので

「ごめん、1枚だけ撮らせて!」と

お願いしてみんなを外宮前まで連れてく。

ここでケンユーはこの横断歩道の向こうに

みんなを渡らせて写真撮ろうとする。

しかしどうせなら自分も含めた

メンバー7人全員がいい。

周りにしこたまいる観光客に頼むか?

しかしコミュ障のケンユーには無理ゲー。

そんな時のためにApple Watchを

装着してることを思いだした。

ケンユーは横断歩道の手前に

カメラモードのままスマホを地面に立てて

全員で横断歩道を渡った。

渡り切った向こうからシャッターを

押してみると、ちゃんと撮れる♪

するとスマホを立てた横断歩道の向こう側に

マダム2名の観光客がやってきて

地面に立ってるケンユーのスマホを指差して

「誰かこんなとこにスマホ忘れてはる」

てな顔をしてる。ケンユーは

聞こえる訳もない道の向こうで

「それ僕のスマホです!」

と必死の形相で叫んでる。その悲鳴は

漏れなく横断する車にかき消されてる。

しかしケンユーはスマホを交番などに

持って行かれたら堪らないので

叫び続ける。マダム2名には聞こえないが

発狂してる本人側には信号待ちしてる

観光客がわんさかいる。彼らからしたら

何もない道の向こうに向けて

赤いサイジャ着た小さいオジサンが

それ僕のです!と飛び跳ねてる。

完全に奇行種である。リヴァイがいたら

秒でやられてるレヴェル。

あまりにも変わらない信号の手前で

ケンユーはおもむろにしゃがみ込んで

クラウチングスタートの姿勢をとった。

目を閉じてコンセントレーションを高め

ケンユーの周りから音が消える。

彼はゾーンに入った(どこでつことんねん)

シグナルがブルーに変わった瞬間、

全盛期のカールルイス(例えの昭和感)に

勝らないとも劣るタイミングで飛び出した。

目にも止まる速さで横断歩道を渡り

マダムに近づきスマホを取り上げる。

マダムは彼の顔を見て

「見つかってよかったね!」

みたいな顔してる。

あんなとこに縦にスマホ置いて忘れるか!

てな思いを隠してキングオブ苦笑いして

伊勢神宮を後にしたのである。

(ケンユーよ、この回で進んだ距離1kmやぞ)

〜つづく〜

 

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