スタートは波打ち際
5/28 2:05 ケンユーは目を覚ました。
タイマーをセットした5分前であった。
もはや初老に目覚まし時計は不要。
ケンユーはおやつの合計金額が上限を
越えていないか再度確認してから
部屋の向こうで長電話してる娘に
軽く会釈して家を出た。
今回は滋賀ではなく大阪のブルベに参加。
スケジュール的に合ったのと彼はこれまで
京都、三重、岐阜、福井、大阪、奈良は
自走でお邪魔してるが唯一、和歌山だけは
参入できていないこと。そして
紀伊半島には琵琶湖よりも大きな湖がある
という噂を聞きつけたから
その真相を探ると言うのが大阪発のブルベに
参加した理由である。
受付は5:30からなので少し早く到着すると
りんかい公園がすでに綺麗すぎる。
チャリを担いでビンディングで
岩の上を練り歩いて撮る。

上空には前回、大阪で見たことのある
大きな鉄の塊が空を飛んでいる。
同行してくれた いとちゃんが
「あれが飛行機というものです」と
優しく教えてくれた。
ブリーフィングが始まりだした。
滋賀のブルベと少し勝手が違ってて新鮮♪
前回、初めて600kmのブルベのときにも
感じたのだが600kmの参加者は
全員落ち着き払っている。
誰一人「やるぞ〜!」とか「不安だぁ」
とかいう人がいない。
至って普通のメンタルでそこにいる。
「コンビニで茶買って飲んで寝よ」
くらいの心意気でそこにいる。
悟空が精神と時の部屋で超サイヤ人の状態で
いようと修行したのがよくわかる。
みんな気を放ってないのに絶対に強い!
てのが見てとれるのである。
しかもみんな笑顔。
車検が終わり、スタートが近づく。

ケンユーはスタートした。
今回のブルベの制限時間は40時間。
ケンユーは無事に帰って来れるのか?
〜つづく〜