熊野古道
恋人岬と夫婦岩でさらに親密になった
ケンユーといとちゃんは
その先へと進む(意味深)。
紀伊半島の海岸線を走ってると何ヶ所も
「熊野古道はこちらから」の案内版。
世界遺産の熊野古道の巨大さが感じ取れる。
朝から晩まで走り続けてるのに
ずっと熊野古道の周りをウロウロしている
だけなのである。50km走ろうが
100km走ろうが熊野古道の神様からしたら
我々はその掌の上で暴れてるにすぎない。
「俺はなんてちっぽけな存在なんだ。」
あまりにも終わりのない海岸線に
ケンユー得意のポエマーが発動している。
心身共に健康である証拠である。
次に いとちゃん から撮影許可が出たのは
和歌山県串本町にある「橋杭岩」である。

「なんじゃこら!そら撮りたなるがな!
どちゃくそよろしおますやんか!」
ケンユーはしばしの間撮影に勤しんだ。
その後もいとちゃんがトイレに行きたい
と止まった「道の駅なち」という早口言葉の
ような場所で黄色い郵便ポストを撮る。

これはあの滋賀県にある コホクブロック の
人気にあやかりたくて既存のポストを
最近、黄色に塗り直したに違いない。
そんなこと考えてると後方から
夕焼けが二人を迎えに来た。
夜に飲まれまいと逃げる二人は
日が暮れる頃にようやく和歌山県を脱出して
三重県に突入した。残りあと350km♪
〜つづく〜