crossorigin="anonymous"> ブルベ600km 紀伊半島一周⑦ - ケンユーのロードバイク日記

ロードバイク

ブルベ600km 紀伊半島一周⑦

紀伊半島

ラスボスである高見峠をクリアして

気は緩むも残ってる距離は

まだビワイチより長い。

そして暑い。さらには眠い。

ここからの道のりは今となっては

どう走ったのかあまり覚えていない。

右脳でサイコンのナビを見ながら

左脳で別の夢を見ている感じ。

もはや30時間以上走ってると

脳が命令しなくても脚は回ってる。

今回、大活躍だったのはコンビニ

で買った凍ったペットボトル。

これをサイジャのポケットに入れると

背中は気持ちいいし、取り出して

首や顔に当てて患部を冷やせる。

身体の熱ですぐ溶けるから飲める。

これからはこれ毎回買おう。

奈良県は五條市を抜けて、

紀の川市を抜ける頃、

このブルベ二度目の日が暮れ出した。

気温が下がり、走りやすくなってきた。

ここでケンユーの身体に異変が訪れた。

ここまでで痛くなってた足首の痛みは消え

座るところないほど痛かった

お尻の痛みも消えさり

一切の疲れも感じない。

永遠にペダルをぶん回せる感覚が

身体を支配した。

「これがゾーンか!」

ケンユーが歓喜しているところ

同行してるいとちゃんが呟いた。

「覚醒したとこ申し訳ないですが

あと5kmでゴールです」

595km走り続けて覚醒したケンユーの

ゾーンは出番が10分で終わった♪

二人共に制限時間40時間の中

37時間で無事ゴールで認定。後で

リザルトで確認するとこの日参加した

54人中、51人が完走していた。

あんだけ暑くて寒いのに完走率高い。

早い人だと28時間でゴールしてる人もいた。

でもまぁブルベって早くゴールすることが

目的ではないから時間を有効に活用して

観光や撮影して内容を充実させた人こそ

手練れである。

完走してから紀伊半島を調べると

「日本最大の半島」と記載があった。

終わらない海岸線、

飽きるほどくぐり抜けた隧道、

うだるような日中の暑さ、

道の駅まんぼうでの夜の寒さ、

ループまでが永遠のループに思えた高見峠、

その全てが達成感に変換され

メダルとして具現化した。

やはりブルベは人生の縮図。

チャレンジしたから達成がある。

さぁ、次の扉をノックしよう!

無事にゴールで来たのは

コースの把握とタイムマネジメントと

チャリのメンテを担当して600kmずっと

前を走る私にペースを合わせてくれた

いとちゃんの恩恵が一番。

一緒に走るのって60kmなら行けても

600kmともなると合わないはず。

でも彼と走ったブルベはこれまで

認定率100%。

私の役割は常に前を走ることと

おしゃべりすることだけ♪

あとは応援してくれた家族と

現場で色々教えてもらった参加者と

インスタ内で応援や冷やかしの言葉を

くれたみなさんのおかげです。

ありがとうございました!

〜完〜

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