ヒル暗いム
能登島から本土へ戻り、目指すは
今日の最終チェックポイントである
富山県高岡市。ここ高岡市での買い物の
レシートがチェック項目になっている。
ナビに従い漆黒の山へと向かう。
街灯もない山に夜から登り出すのは
前回の400kmブルベの高山からの
西ウレ峠以来。しかも今回は
既に300km走ってからのどこまでか
分からないヒルクライムスタート。
時間は20時。疲れた身体での
真っ暗なヒルクライムは
速度も出てなくて、フラフラするから
心地よい振動も手伝い眠気を誘う。
ブルベにおいて眠気の対処はかなり重要。
眠くてもなまじ進んでるから余計に危ない。
暗闇で抜いていく参加者に
「これいつまで続くんですか?」
と話しかけてなんとか意識を現世に
止めようとする。にしても皆さん
平気そうに登ること。実際に登ってたのは
30分程度だったが1時間以上に感じた。
登り終えて「富山県氷見市」の標識を見た時は
「ビバ氷見市!」と吠えた。

山頂で、先程、私をに軽く抜き去った
男女のペアがチャリから降りて
何かしている。ゆっくりと抜き去り
ながら見ると、女子ローディーが
真っ暗の中、三角座りして、
後方からカメラを構える男性ローディーに
後ろから撮る時のアングルを
細かく指示している。
少なくとも言えることは二人は
300km走った後の漆黒のヒルクライムを
軽くいなして楽しんでいるということ。
600kmの参加者になるとクセが強すぎて
普通の定規では測れない。
気をつけながら山を降りて氷見漁港を
かすめていく。富山市内の夜景だけ納めて
高岡市を目指す。

このとき22時前。
朝5時から走ってるんですけど
まだ足りないのでしょうか?
この時340km地点。
〜つづく〜