アメクライム
二日目のスタートは朝5時前。
のっけから雨が降っている。
覚悟はしていたが今日は序盤に
このコース最大の登りが待っている。
富山から岐阜県へと南下する道のりは
ずっと登りらしい。雨での登りはともかく
下りは嫌だなぁてのが本音。
しかしブルベにおいて誰かが言っていた
「天気予報が雨ならなら雨だと思え」
「天気予報が曇りなら雨だと思え」
「天気予報が晴れなら雨だと思え」
確かにその通りと噛み締める。
カッパは持参してたのだが他の参加者を
見るとシューズにも袋を被せてる人もいる。
確かにシューズ濡れると重くなるもんな。
100円ショップであるみたい。
しかし登り出すと、雨なのにやたら綺麗。

小牧ダムを皮切りに次々にダムと橋と
スノーシェードか繰り出してきて
どれも大きくて迫力がある。

滋賀にはここまで高低差のある
ダムや峠はないから登ってるのを忘れて
「おおっ!すげぇ!と一人で声をあげる。
これ雨やからスマホを防水の袋に入れ
て出し入れがめんどいから撮るのを
諦めることができた。タイムロス的には
これでよかった。こんなん全部撮りたなる。
雨はさほど気にならないレベル。
むしろこのヒルクライムを日差しを
浴び続ける方が堪えたはずなので
恵みのアメクライムだった。
ただしここでブルベカードを
濡らしてしまった。サイクリングポーチの
中に入れていたがそれごと
濡れてしまったので私みたいに
雑誌の付録のサイフを使い続けるのではなく
防水のいいやつにするかジップロックに
入れてしまうかした方が良い。
登り出して2時間程経ち庄川大渡橋に
着いた頃、雨が止んできてくれた。

朝靄みたいになり、むしろ加点がついた。
実物はあと2.67倍は綺麗だった。
しかしまだここは富山県。
滋賀県まではまだ200km以上ある。
とはいえずっと絶景だから
ケンユーの気分は悪くない。むしろ
「ずっと続いてくれてもいいよ」
そんな気分でゆっくりと登り続ける。
〜つづく〜