孤独な旅立ち
200km、300kmと認定したケンユーが
今回、参加したブルベは400km。
SR(シュペールランドヌール)の称号を
取得するには200.300.400.600kmの
4つのブルベの認定が必要だが、その中でも
最も難易度が高いと言われるのが
この400kmブルベなのである。
何故か?600kmではないのか?
手練れに言わせると600kmは二日かけて
走るから300kmライドをして寝て起きて
偶然、翌日も300km走るだけの感覚らしい。
400kmは寝るか寝ないかが悩ましい
距離で一気に走る人が多く、
距離が600kmの時より多くなるかららしい。
スタート地点の近江八幡でのブリーフィング
ケンユーは今年でブルベ3年目になるが
参加者が10名以下は初めてのことである。
参加予定者の大半がDNSであった。
説明しよう!DNSとは、Do not start
スタートするのをやめたよん♪ てこと。
ちなみにDNFは、Do not finish
ゴールはしてないよん♪ てこと。
つまりは途中棄権てこと。
いつも2.30人は参加者がいるのに
今日はどうしてその多くの者が
DNSしてしまったのか・・・答えは簡単
雨 である。
ここ数週間、平日がこれ見よがしの開催の中
見事に週末だけ雨降るパターンが
もはや定型になっており、ケンユーのような
週末ローディーは一揆起こす5秒前が続いていた。
ケンユーは濡れる覚悟は出来てたが
あまりの参加者の少なさに驚いていた。
「あのいつも自分をあっさりと抜いていく
アタオカな猛者が走り出す前から
止めるほど降るの?」
今回はサークルからコマミーが参加
してくれてたので救われた。
彼は400kmは初めてだったが
走力があるのは分かりきっていたので
何一つ心配する必要はないし実際してない。
ケンユーは6:00にスタートした。
近江八幡を出てまず琵琶湖を目指す。
湖岸道路に出て琵琶湖を眺めながら走る。
「次に琵琶湖を見れるのは24時間後かな?」
ケンユーは正しい計算したことを後悔した。
走り慣れすぎた琵琶湖大橋を渡り
花折峠を登り出す。この峠、地味に効く。
ここで朽ち果てるわけにはいかないので
「頑張らない、頑張らない」
と呟きながら頑張って登る(あかんがな)
どうにか登り切れた。
ここからは鯖街道を北上する。
ここまで登ってきたので基本は
下り基調。綺麗な川を眺めながら
朽木で軽く休憩したのち、福井県に突入。
まだ元気なので熊川宿に寄り道しておく。
熊川宿は若狭と京都結ぶ拠点であり
当時はこの区間(厳密にはもっと山側の道)を
鯖を運んで(もちろんチャリではない)いた。
先人達、zwiftもないのにめっちゃつおい。
んなこと考えながら日本海小浜を目指す。
残り距離332km。
〜つづく〜